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点珈琲店というコーヒー屋さん
2019/06/11
日曜日に立ち寄った名張市にある「点珈琲店」。
元小さな郵便局を改造して、シンプルな落ち着いた喫茶店にしたお店で、マスターのセンスの光る素敵な店内でした。
その淹れるコーヒーがこれまたこだわりの極致のようなコーヒーで、カウンター席の目の前で淹れてくれているマスターの振る舞いに見とれてしまい、声をかけるのもはばかられるような、落ち着いた時間が流れてました。
それでも思い切って(静寂を破り)聞いてみました。「その淹れ方はマスターが自分で考えたのですか?」と。
返ってきた答えは、「どこかでこんな入れ方を見たことがあって、それを自分なりにアレンジした」のだそうで、温度計で管理されたちょっとぬるめのお湯(だそうです)をポタポタポタと、気長に少しずつひたしていくのです。
豆もまた自家焙煎で、手回しの小さな釜で20分くらい、少し深炒りにするそうです。
出されたコーヒーの味は、雑みのない、香り高く豆の味まで染みこんだような、とても素敵な味でした。
また美人の奥さま手焼きのケーキも、ほっこりとした味で、久しぶりに喫茶店でのコーヒーを充分楽しませてもらいました。
ちなみに、「点」という名前は、
「珈琲は 生活の 読点『、』 そんな 苦くて 甘い 深煎り珈琲」
と、これまたシンプルなセンスのいいメニューの裏に書いてありました。
自然豊かな赤目地方(日本一美しい村、だそうです)へのドライブがてらに、ぜひまた立ち寄りたいお店でした。お薦めです。
近くに天然温泉「お亀の湯」というぬるぬるの温泉もあります。これもお薦め。
点珈琲店というコーヒー屋さん
点珈琲店というコーヒー屋さん
美しいベーゼンドルファー
2019/06/08
今日は朝からピアノ発表会の調律。
津市河芸町にある河芸町民の森ホール。ピアノはなんとベーゼンドルファーインペリアルです。
写真で見て頂いても感じていただけるかもしれませんが、とても綺麗で優雅なピアノです。
フレームの美しいフォルムとその鮮やかな色!
それに加えてスタインウェイなどと比べておそらく半分以下の厚みの親板ややはり薄い天屋根がピアノの繊細さをより引き立てています。
私は思います。このように、他のピアノに迎合せず、自分たちの独自のピアノ創りの精神を貫くというのは、ある意味大変なことだと思いますけど、それでも曲げずに作り続けていることに、尊敬の念を感じずにはいられません。
音楽は、文化は、こういった多様性に支えられて発展し、豊かになっていくものだと思います。だから、私達も、人と違う独自のものを頑張って貫いている人たちやその物に、もっともっと関心と尊敬の念を持たなくてはいけないなと思います。
ベーゼンドルファーの美しいフレームを見て、そんなことを思いました。
美しいベーゼンドルファー
美しいベーゼンドルファー
ヤマハアップライトピアノU3H
2019/06/07
昭和54年製ヤマハU3H整備完了。伊勢市のお客様ご購入のものです。
納品は今月下旬。外装の状態も非常にいいですが、音も素晴らしく良くなりました。
U3Hいいピアノです。
ヤマハアップライトピアノU3H
ヤマハアップライトピアノU3H
刃物研ぎ
2019/05/26
国際ピアノ製造調律師協会浜松大会2日目の今日は、我が中部支部のブースで展示している、刃物で有名な岐阜県関市の刃物の、研ぎの実演を研ぎ師さんに披露ししてもらいました。刃物は我々調律師にとって、なくてはならない道具の一つでもあり、ノミ、切り出しナイフ、ハサミなど、関心も高く、結構飛ぶように売れました。
その研ぎ師さんに、刃物の研ぎ方の基本をしっかり教わりました。今大会で一番良かったセミナーだったかも、です。(笑)
大事なことは二つ。その一は、砥石を空気の泡が出なくなるまでしっかり水に浸けて、あと研ぎだしたら水をつけない。つけても2.3滴くらい。砥石の研ぎ汁が勝手に研いでくれるから。その二は、角度を決めて、刃のない背側に向かうときに力を入れて研ぐ。そして「返り」を出す、とのことで、説明書にはよく書いてあることだけど、実際目の前で実演しながら説明を受けたら、非常によく理解出来ました。また料理が美味しくできるかも、です。
楽しみです。
刃物研ぎ
刃物研ぎ
ジャン・チャクムル
2019/05/25
今日と明日は浜松で国際ピアノ製造調律師協会の世界大会があり、委員を兼ねて浜松に来ています。
技術セミナーや各社ピアノの展示解説などに加えて、今日は浜松ピアノコンクール優勝者のジャン・チャクムルのコンサートもありました。
そして今は海外の調律師協会の人も交えてウェルカムパーティー。
人が多くてちょっと部屋の外に出たらなんとジャンが。ツーショットと少しだけお話させてもらいました。
なんか、若くて、かっこよくって、おまけに人柄もすごく良さそうで、素直そうで、みたいな。演奏も、みずみずしい、爽やかな、とても良かったです。
使用ピアノのSigeru Kawaiもつややかないい音でした。KAWAI、やりますなぁ、という感じです。

パーティ会場から帰るジャンをエスカーレーターで見かけました。なんと、楽譜見ながら帰っていってました。
一流になる人は普段の努力(習慣)が根底にあるのですね。
ジャン・チャクムル
ジャン・チャクムル