ボストンピアノBP218
2008/10/09
先日、ボストンピアノBP218グランドの調律に行ってきました。
平成7年にご購入いただいたピアノです。
ボストンピアノとはスタインウェイが基本設計をして、それを河合楽器で制作したピアノです。
日本での販売は、当時はBPCジャパン、現在はスタインウェイジャパンが行っております。
価格は当時カワイやヤマハなどよりは若干高めだけど、スタインウェイのことを思えば、はるかに安く設定されていました。
このピアノは、ボストンの中でも一番サイズの大きいもの。
オーナーのKさんが、それこそ一目惚れしてご購入されたものです。
ピアノのいい買い方ですね。
音は、もちろんスタインウェイの音ではないですが、とても明るい、クリアな音です。
アメリカ的な音と言えるかもしれません。
そういえば鍵盤蓋とその横の腕木の角張ったデザインも、ニューヨークスタインウェイを連想されます。
ちなみに、スタインウェイ社はニューヨークとドイツのハンブルクに工場を持っていて、それぞれの工場で作られるスタインウェイピアノは性格に若干の違いがあり、デザインも細部で異なっております。
ヨーロッパと日本に入ってくるのはハンブルク製、南北アメリカはニューヨーク製(日本をのぞくアジアもそうだったか?)が配置されています。
ですから日本ではそのほとんどがハンブルク製になります。
たまに日本で見るニューヨークスタインウェイは、ハンブルクとはちょっとちがったニュアンスを聴かせてくれ、それはそれでハンブルクにない魅力があります。
それでボストンですが、方向としてはそのニューヨークスタインウェイのほうを向いてるような気がしますが(そういえばニューヨークとボストンも近いですしね)、音色の基本としては、やはりカワイの音を思い出させます。
機構的には、カワイのアクションは随所にプラスチック(ABS)樹脂を使用していますが、ボストンは木製のアクション部品を採用してます。
また一部スタインウェイ方式とでも言う部品(ハンマーバットフレンジ)の形も採用されてます。
ピアノを選ぶときに一番大事なことは、まああたりまえかもしれませんが、その音色に惹かれるかどうかでしょうね。
僕も当時、ボストンのある意味斬新な音色にけっこう魅力を感じましたし、この218は豊かなサイズともあいまって、明るく豊かな響きが出ているとても魅力的なピアノです。
購入された当時、お客さまが「CDと同じ音が出る。」と評していたのがとても印象深く記憶にあります。
うん、確かに。
ボストンの持ってる力かもしれません。